接待

勤め人だった時

取引先を会社の経費で接待に連れて行ったりしていた

自腹ではいけないような店で

食べたり飲んだり

俗に言う料亭やクラブ

宗右衛門町のまあまあ高級な料亭に行きましたり

座ると数万円のクラブに行きます

次の商談でたっぷりの発註書をいただきます

 

後日接待先の社長に呼ばれまして夜の街へ

心斎橋のBarで待ち合わせ

なにか飲みながら歓談

「うちの子がええとこ連れて行ったもらったんやね」

「接待でお前が張りきるんはわかる」

「でもなうちの子が自腹で行けるようなところに連れて行ってやって」

「そうせんと商売ややこしなるんやんで」

良い社長だと思った

接待目当てで私の会社に発註書を切ることは全体のためにならない

「わかりました今後そのようにいたします」

「本日はありがとうございました」

 

「時間あるか? ちょっと飲みに行こうか?」

「ハイ」

 

アメリカ村の小さなお店

フランスのLANVIN社がやっている

キャビアブティック

キャビアシャンパンのお店です

カクテルグラスに入ったキャビアをいただきながら

シャンパンをいただきます

キャビアに添えられたスプーンは24金製

24金だと嫌な香りがないそうです

キャビアを口に運んでシャンパンで流し込みます

 

本当に洒落た社長でした

カッコウのいいおっさんでした