以前よりずっと考えている事がある
秀子の現状をどこまでの方々に知らせればよいのか
盆暮れの付け届け程度の方には知らせないでおこうと思う
遠方の方が多いので出掛けてきて頂くのは
たいそう気が引ける
秀子はどう考えてるのかを考えてしまう
老いてしまった自分を見られたくはないと考えてるのではないか
私は老いてしまった秀子を周知させる事にさほどのためらいはないが
老いた秀子を見た方々が心痛めるのではないかと感じてしまう
幸代の両親の面会を私は許可していない
誠ちゃんにも直接電話でお願いをした
私は誰の事を念頭においているのか分からなくなってしまっている
秀子なのか
周りの人々なのか
自分のことなのか
どうも言葉がよくない
ボケ老人
痴呆症
老醜・・・
秀子の尊厳を守るという事はどういったことなのだろうか