「老いる」ということ

白髪が増えるかのごとく
知性や教養
落ち着き払った佇まい
品のある所作
歳を重ねると自然に
向こうからやってくるものだと考えてました


というのは夢幻で・・・
ややをもすると二十歳頃から
何も変わってないかもしれない
無駄な知識は増えただろうけど
それ以外は変わってないの思う
無駄に齢を重ねた分
思い上がっている所
引くに引けない所
人を人とも思わない無礼・・・


老いるということは
そういった所の機微を感じ取り
謙虚に暮らすことを
自らに言い聞かせて
暮らしてゆくからこそ
「老人」として大切に扱ってもらえるのではないか
敬いを感じてもらえるのではないか


初老は40歳の異称ですから
私は十分に老いています
「お年寄り」ではないと思いますが
老いてしまった現実に正対し
慎み深く
暮らさなくては・・・
と思った
二月十二日